しかし、本格的に日本で知られるようになったのは、その数年後に事務用品を取り扱う日本企業アスクルと仕事を始めてからである。「エヴァ・クムリンさんが2005年、アスクルさんに紹介してくれました。そして、彼らは私のデザインを気に入ってくれました」
元駐日スウェーデン大使夫人であり、今年10周年記念を迎えたイベント「スウェーデンスタイル」エヴァ・クムリン代表の紹介のおかげで、ヨブスはアスクルと仕事をする機会を得た。
デザイナーズウィークの期間中、東京ミッドタウンでアスクルのカタログから、数々の面白いスウェーデンデザインの小物が紹介されている。この会社が店頭販売をするのは今回が初めてとなる。ウールのスリッパmoon slippers、ジャングル柄のパッド付き封筒、48パックの傘、いろいろなテーマのヨブス・マウスパッド、また日本の誰もが必要とするティッシュペーパーの箱などが紹介されている。
ニーナ・ヨブスの友人でありデザイナー仲間でもある、ストックホルム・デザインラボのビョーン・クソーフスキイやトーマス・エリクソンもまたアスクルのコレクションを代表する。バッテリーやUSBメモリー、トイレ用の消臭スプレーまでいろいろなデザインをしている。「日本の会社と仕事をともにすることはすばらしいことです」とトーマス・エリクソンとニーナ・ヨブスは口をそろえていう。「通常30分もあれば終わる会議も、日本では通訳などを含めおよそ4時間もかかります。でもその後合意に達します。ある程度そのような流れで進みます」と彼らは言う。もちろんニュアンスや詳細の一部は伝わらないこともあるが、お互いを理解できず時間通り出荷できなければ、このコラボレーションは長く続かなかったであろうと言う。「コラボレーションを始めることは可能でしょう。けれど、もしデザインした商品が売れなければ、コラボレーションはキャンセルされてしまうでしょう」
ヨブスによれば、日本では異なる種類のデザインラングエッジを用いるが、スカンジナビアのシンプルなデザインは日本人の好みに合うという。「スカンジナビアスタイルであるけれど、日本のテイストに多少合わせています」デザインのテイストがスウェーデンと多少異なっても、仕事に取り掛かっているうちにヒットするデザインを創り出すことができるとヨブスはいう。
展示会は10月30日から11月3日まで開催されている。会場: Tokyo Midtown Hall (B1)開館時間:10月30日:15時 ~ 21時、31日~11月2日:11.00 - 21.00、11月3日:11時~17時入場料:1000円(写真:デザイナー、ニーナ・ヨブス、Photographer Åsa Svensdotter)